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・生物的水系汚染と残留塩素 1996年、97年の夏場に全国的にO−157という毒素産生型の病原性大腸菌が大流行した。このような病原菌が流行ると人間が健康被害を被るという意味で非常に困る、だけども魚を飼っている上でもっと困ることは、このような細菌病の流行に伴う水道水中の残留塩素の増量である。 水道法では残留塩素の濃度の下限は「末端の蛇口」で平時で0.1ppm以上、水系病原菌汚染の存在が疑われるは0.2ppm以上と規定されている。でも、その上限規定は無い。この規定のために生じる問題が二つある。 一つは言うまでもなく上限規定がないことそのものである。各地方自治体では自分のところの水道からO−157が検出されたなどといった風評がたっては困るので、ひとたびO−157のような水系伝染病が発生すると心情的に塩素濃度をかなり高く設定する傾向にある。 そしてもう一つの問題は、塩素濃度を調べるポイントが「末端の蛇口」であることなのである。どの蛇口をひねっても塩素濃度が平時で0.1ppm以上ある水が出てこなくてはいけない。けれども、浄水場から引き延ばされた給水管を通る途中で塩素は消費されていく。従って末端での塩素濃度を保つには給水の起点である浄水場などの「塩素注入点」ではかなり高めの塩素を注入しなくてはならない。それ故、浄水場から近い家庭では遠い家庭よりも残留塩素は大幅に高くなる。前述のように、可能ならば自分の家庭への浄水場からの給水経路、距離、「塩素注入点」も聞いておくと良い。「図3 給水経路」では給水経路の途中で「塩素注入点」が有るように図を書いたが、給水経路中途で実際に「塩素注入点」があるかは定かに分からない(手持ちの資料では調べがつかなかった)。
ORPモニターで酸化還元電位を計ってもらえばわかると思うが、ROやプレフィルターの活性炭(塩素を取り除く)を使って水処理をしても酸化還元電位は余り落ちないはずである。高濃度塩素がもたらす、高い酸化還元電位の水(他の物を酸化しやすい水)を使うと魚の調子は今一つあがらない。 |