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・ディスカスと浸透圧 環境水の中の浸透圧の高低はディスカス他の魚にとって致死的な意味をもつ。一般的に水を評価する上で電気伝導度が俎上に上ることが多いが、実は電気伝導度よりも浸透圧のほうが遥かに魚の生死にとって実際に重要な意味を持つ。電気伝導度が高くても魚が死ぬことはないかもしれないが、浸透圧が行きすぎると魚は死ぬ。 ちなみに、電気伝導度が高ければ水中に溶けているものの量が多いということを意味するので浸透圧は高くなるが、例えば分子性のものが多く溶けているような場合であれば、電気伝導度は比較的低いが浸透圧は高いということは十分あり得る。 魚種によっては浸透圧の変化に極端に強い魚と弱い魚がある。ディスカスは実は前者に属する。ディスカスはスズキ目カワスズメ科シクリ属に属する訳であるが、この仲間の魚は、海水、汽水、淡水と幅広く分布する。彼らの広範囲な生息域の秘密は実は彼らの浸透圧調節能力にあるといわれている。浸透圧に対する調節能力の本体はプロラクチンというホルモンに有ると言われている。このホルモンが鰓、腎臓、膀胱などにおける水の透過性をコントロールする。ディスカスをはじめとするシクリッドはこの浸透圧調節能力のおかげで、ネグロ川のようなほとんど夾雑物のない水でも生息ができるのである。また、アマゾン流域は雨期乾期では恐ろしく浸透圧が違うはずであるが、それに耐えることが出来るのもこの調節機能のおかげである。 比較的初期の感染症の場合、粗塩を投入することがある。この塩の治療効果の本体は実は浸透圧変化である。塩を入れることで環境水の浸透圧を上げることにより、細菌を殺すが、ディスカスは上記のような理由で浸透圧変化に耐えるので、このような 治療方法が有効となってくる。 |
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