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・生き餌は本当に必要なのか? そう問いかけられると率直な答えはNO!である。確かに、生き餌のメリットは無いわけではない。まず、お断りしておかなくてはならないが、ここで言う生き餌とは、生きた赤虫、イトミミズだけを指すのでは無く、いわゆる牛ハツ製のハンバーグを含めた「生の餌」全般のことである。「生の餌」とは「非加熱の餌」と同じだと解釈して戴きたい。 生き餌のメリットはやはり豊富なビタミン類では無いかと思う。だが、そのアドバンテージを凌駕するどうしようもない欠点がある。細菌という意味でも、寄生虫という意味でも明らかに不潔なのである。水槽という閉鎖的な環境に敢えて、細菌や寄生虫を持ち込む可能性がある餌を与えるのは、あえて病気になるリスクを侵している様な行為である。 牛、豚、鶏のハツ、レバーそう言った臓物自体、夥しい生物汚染が考えられる。それは寄生部位がかならずしもその臓器と言うわけではなく、解体時に内蔵として一括に取り扱いされることが多いために他の臓器より病原微生物をもたらす場合がある。いわゆるキャピラリア症(糸のような細い寄生虫)は本来腸や上部消化器に寄生するようであるが、ディスカスに比較的これが見られる。鞭毛虫であるヘキサミタも鳥類の消化器に寄生する。レバーは吸虫の宝庫であるので生食は絶対に避けさせるべきである。牛、豚の心臓は有鉤条虫が多い。豚は全般的にトキソプラズマの恐れが有り、鳥類、牛はコクシジウムの恐れがある。 アメリカの某ハンバーガーチェーンでO−157が発生したことがある。これは加熱が不十分だったことに加え、やはり、食肉解体の際の器具道具の衛生管理が不十分だったからだと言われている。つまり、腸を捌いた牛刀やミートチョッパーで食肉を捌くなどの事態があったのではと想像される。腸と食肉の峻別よりも腸と心臓の峻別がルーズなのは言うまでもないことである。 これらの寄生虫のすべてがディスカスに害を及ぼすかどうかは定かではない。だが、非常に問題は多いと予想される。 と言ったわけで、非加熱の餌を水槽の中に投げ込むのはとてもナンセンスである。ディスカスが病気にならないのは抵抗力が有るからだという議論はあくまでも結果論である。ディスカスの餌は出来るだけすべて加熱しましょう。そして加熱により損なわれる可能性があるものたとえば、ビタミンなどは添加剤として加えてやることが好ましい。
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